高齢者の物忘れの原因は痴呆以外も


高齢者の方で、最近物忘れがひどくなって、痴呆ではないかと不安に思っている方もいるのではないでしょうか?

年を重ねるにしたがって、脳の記憶の一時保管場所である「海馬」の働きが衰え、物忘れの頻度が多くなってきます。
そのため、物忘れの頻度が多くなったからと言って、その原因の全てが痴呆ではありません。
多くの場合は、加齢が原因ですが、全ての高齢者がそうではありません。

「海馬」の働きは衰えますが、脳の配線の役割である「白質」という部分は、40〜50代で最も活発になり、ものを全体的にとらえる能力が強くなります。
つまり、「白質」が、「海馬」の働きをカバーしているのです。
そのため、「白質」の働きが十分な方は、物忘れをすることが少ないと言えます。

わかりやすく言うと、年配の方は、経験も知識も豊富で、過去の経験から物事を全体に考える力が優れています。
膨大な量の経験から得た情報を蓄えているということです。

しかし、若い頃に全く本を読まなかったり、物事を深く考えなかったりするなど、全く脳を使わないような生活を送っていると、脳に刺激を与えることができず、高齢になったときに「白質」の働きを十分引き出すことができません。

高齢者になったときに、できるだけ物忘れをせずに過ごすかは、日頃の生活にかかっています。
日頃から、脳を良く使い、刺激を与えることが大切です。

「脳トレーニング」という言葉を聞いたことがあると思います。
脳は、トレーニングすることで強くすることが可能です。
本を読んだり、ナンプレなど脳を鍛える書籍を利用するなどして、脳をトレーニングしましょう。


また、高齢者の物忘れの原因として考えられるのが、病気によるものです。

高齢になってくると、慢性硬膜下血腫や水頭症、巨大脳動脈瘤のために起こる、一時的な記憶障害になったりすることが多くなります。
この場合の物忘れは、手術で治ることがほとんどであり、検査を行えばわかるので、気になる症状がある場合は、物忘れ外来などを受診して下さい。


高齢者の物忘れは、年のせいだと決めつけず、脳をトレーニングすることで記憶力をアップさせたり、病気が隠れていることもあるので、一度専門医に診てもらうことをおすすめします。

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